校舎風景
1 設計に係る基本的な考え方について
(1)心の寄り添う学校
少人数のため通常の学校と比べるとすべての教室が小さくなっています。しかし、その分親密な空間となり、学力だけでなく、子どもたちの心を育てるのに適した場所となる学校を目指しました。
撮影:小川重雄
(2)中庭を中心とした大きなオープンスペースをもった開放的な学校
学校の中心に、光や風を取り入れる楕円形の中庭を内包するオープンスペースを作りました。小学校、中学校のすべての教室や教職員の利用する諸室すべてが、このオープンスペースのまわりに配置され、屋内運動場、グランドにもつながっています。学校の中心に、授業を超えた様々な活動を促す、自由に使える空間となっています。
撮影:小川重雄
(3)地域のシンボル(自然の中の木の学校)となる学校
建物の仕上げは木材を基調とし、山の中の学校として、周囲の自然と共に生活するのに相応しい学校をつくりました。地元の木材を使用し、地域の人々の思いのこもった学校とし、地域のシンボルとなるような学校を目指しました。
撮影:小川重雄
2 設計の概要について
本学校は、校舎と屋内運動場が一体となった施設一体型の学校となります。あたたかみある空間を提供するために、木材を多く使用することで、豊かな教育環境づくりを目指しました。
(1)面積等について
面積については、敷地面積9,295平方メートル、建築面積1,752.27平方メートル、延床面積
(2)教室等の配置等について普通教室については、各学年1教室づつを確保し、全9教室となり、1階に3教室、2階に6教室設置しました。
(3)オープンスペースについて
建物の外周に各教室と屋内運動場が配置され、教室と屋内運動場に囲まれた中心部にはオープンスペースがあり、児童・生徒が教室から出ると間仕切り等がなく多目的な空間として活用できます。また、オープンスペースの中心に光や風を取り入れる楕円形の中庭を設けました。
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