令和8年度 施政方針
令和8年6月議会で町長が述べました令和8年度の施政方針を公開します。
令和8年第3回みやこ町議会定例会施政方針
令和8年6月1日
みやこ町長 内田 直志
本日ここに、令和8年第3回みやこ町議会定例会を招集致しましたところ、議員の皆様には、公私ともご多用の中、ご参集を賜り厚くお礼申し上げます。
それでは、今後の町政運営に関する基本方針と重要施策等についてご報告申し上げます。
私は、みやこ町の暮らしを豊かにするため、教育環境、生活環境、未来構築、環境保全の4つの柱を軸に持続可能なまちづくりに全力で推進してまいります。
事業の数が大変多いため、大きな方針を述べつつ、新しいものや今年度事業に直接つながるようなものに限ってご説明させていただきます。
教育環境の整備
まずはじめに、子どもたちの教育環境の整備についてです。
変化の激しいこれからの社会において、子どもたちが成長し、力強く生きていけるように、「確かな学力」の定着を図りつつ、本町の豊かな自然、温かい地域コミュニティを活かした「特色ある教育」環境を皆様とともに整え、実施してまいります。
また、本町において子どもの減少が進んでおりますが、地域にとって学び舎は大切です。従って、今後の大きな方向性として、犀川、豊津、勝山の各地区で公立小学校の存続を図ってまいります。
具体的事業についてです。勝山地区の学校再編につきましては、令和7年9月定例会及び12月定例会の全員協議会で議員各位にはご説明申し上げましたが、新たな任期にあたり、改めて施政方針として表明させていただきます。
まず、勝山地区の学校再編につきましては、小中一貫校として設置することで計画を進めます。また、学校の形態としては、小中学校を一つの学校とする「義務教育学校」ではなく、小学校・中学校の枠組みはそのままとする「小中一貫型の学校」を設置いたします。施設としては、小学校・中学校が一つの敷地の中に設置される「施設一体型」といたします。
町の将来を担う子どもたちに対し、最良の学習環境を提供することは、我々に課せられた最大の責務です。この度の勝山地区の学校再編にあたりましては、単なる建物の更新に留まらず、次代の教育ニーズに即応した「知の拠点」を創出したいと考えています。
また、設置場所としては「サン・グレートみやこの町道を隔てた東側の農地」を建設予定地といたします。買収予定面積は、3万4千㎡余り、筆の数で32筆、地権者12名となります。建設予定地につきましては、昨年9月の全員協議会において黒田校区の中で検討することをご説明申し上げ、また12月の全員協議会では、今回お示しした予定地が最適であることの説明と、地権者全員から内諾をいただいたことをご報告申し上げたところです。
今後、農地法及び農振法の規制等をクリアしたうえでの正式決定となりますが、関係部署と連携し、遺漏なきよう事務を進めてまいります。
開校時期につきましては、令和14年4月の開校を目標といたします。様々な困難も予想されますが、万難を排し、担当課・担当職員と共に全力で取り組んでいく所存です。
また、新校舎においては、多様な学びのスタイルを許容する空間設計を取り入れ、子どもたちの主体性を引き出すとともに、地域コミュニティの核として末永く愛されるものになることを目指します。
生活環境の改善
2つ目は、生活環境の改善です。
健やかに暮らせる基盤を整え、将来にわたり安心とぬくもりを感じられるまちを築くため、子どもから高齢者まで誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる生活環境づくりの改善を進めてまいります。
具体的には、現在実施していますゴミの回収事業と買い物支援事業が、より一層皆様にとりまして利便性の高いものになるよう充実に向けて改善を図ってまいります。
また、ご高齢の皆様の健康維持のために関係者の皆様の引き続きのお力添えをいただきながら「ケアトランポリン」や「オレンジカフェ」ほか、フレイル予防活動を継続させ、更なる充実を目指します。
さらに、過疎化が進み面積が広い本町にとって持続的な医療サービスの提供は大変重要な課題です。今後、オンライン診療など新しい医療サービスの導入について医師会や関係機関のご理解、ご協力を賜りながら実証的導入に向けて取り組みを進めてまいります。
明るい未来の構築
3つ目に、みやこ町の明るい未来の構築です。
過疎化や高齢化など地域課題が重なる中、将来を見据えた一体的な取り組みを行う必要があると考えています。産業振興と地域の拠点づくりなど、安心して暮らし続けられる持続可能なまちづくりの実現に取り組んでまいります。
まずは、まちづくりグランドデザインについてです。
本町が目指す未来の骨格は、「みやこ町版コンパクト・プラス・ネットワーク」の構築による、持続可能な居住スタイルの確立です。
犀川、豊津、勝山の各地区に中心的な生活拠点を段階的に整備し、その拠点において多世代が自然と集い、新たな交流が連鎖する活気ある空間を創出いたします。
また、こうした拠点の価値を維持・向上させるためには、地域住民や事業者の皆様が主体となってまちを育む「エリアマネジメント」の視点が欠かせません。拠点整備と併せて、この「エリアマネジメント」を推進する母体として、本年度、まちづくり公社を設立いたします。
この組織は、行政の「公共性」と民間の「事業性・スピード感」をつなぐハブとして、行政だけでは柔軟な対応が難しいまちの課題解決の領域を担います 。
次に、「町の営業・広報活動」・シティプロモーションについてです。
「シティプロモーション」は、単なる広告戦略ではなく、本町の価値を次世代へつなぐための対話です。
人口減少社会に立ち向かい、私たちが守り抜くべき価値を未来へつなぐため、次の2つの視点で展開いたします。
1つ目は、「町の活力を分かち合う」関係人口の拡大の視点です。
豊かな自然や特産品を戦略的に発信し、ふるさと納税等を通じて「みやこ町のファン」を全国に広げます。外からの新たな視点と活力を地域に呼び込み、まちの活力を持続させる循環を構築します。
2つ目は、「町への誇りと愛着を深める」・シビックプライドの醸成の視点です。
プロモーションの主役は、今ここで暮らす町民の皆様です。当たり前だと思っている歴史・文化、そして日々の暮らしの豊かさを再発見し、磨き上げることで、「この町が好きだ」「住み続けたい」という町民の誇り・シビックプライドを育みます。
次に、地域公共交通計画の策定についてです。
地域公共交通を取り巻く環境は、人口減少や高齢化の進行、運転士不足、物価高騰等により、年々厳しさを増しております。また、地域の重要な交通手段である平成筑豊鉄道についても、法定協議会において路線バスへの転換方針が決定されるなど、大きな転換期を迎えております。
こうした状況の中、住民生活に不可欠な移動手段の確保は、本町の重要な課題であり、持続可能な公共交通体系の再構築が急務となっています。このため、本年度は、交通事業者や関係機関とも連携を図りながら、地域の実情に即した「みやこ町地域公共交通計画」を新たに策定し、利用しやすく、効率的で持続可能な公共交通の実現を目指してまいります。その第一段階として、今年度秋以降に、コミュニティバスの試験的導入を実施する予定です。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
次に、農林業振興についてです。
本町において農林業は、伝統的かつ中心的な大変重要な産業です。関連施設の老朽化や事業従事者の高齢化など様々課題はありますが、一期目に策定しました、「みやこ町農業ビジョン」と「農業振興計画」、「みやこ町森林ビジョン」と「林業振興計画」に基づき、必要な施策を実施してまいります。
また、特に、町内におけるライスセンターの老朽化が著しいため、現在福岡県の協力をいただきながらJA福岡京築、行橋市と共同でライスセンターの再編について協議を進めております。本町における農業、ひいては食の供給に支障をきたさないよう引き続き本事業を進めてまいります。
豊かな環境の保全
最後に柱の4つ目、自然と経済が調和する豊かな環境の保全についてです。
かけがえのない自然と里山の暮らしを守り、次世代へ引き継ぐため、環境と経済が調和する持続可能なまちづくりを進めてまいります。
具体的には大きく2点あります。
まずはじめに、伊良原ダムから帆柱のキャンプ場「じゃぶち森のビレッジ」にかけて様々な公共施設がありますが、「自然環境と経済の調和」を理念に掲げたうえで一体的に活性化させてまいります。そのためには、体制の構築及び活動環境の整備が必要となりますが、まずは1名の地域おこし協力隊に就任いただきました。引き続き体制強化を図りつつ、活動に必要な環境整備を計画してまいります。
もう一点は、獣害対策についてです。周知のとおり、本町におけるシカ、イノシシ、アライグマなどの野生動物の生息数は正確には分かりませんが、高水準を維持していると考えられ、引き続き農林業や暮らしに被害を及ぼしています。猟友会の皆様はじめ関係者の皆様のご尽力によって被害防止をしていただいておりますが、より一層の対応が求められております。大変難しい問題ですが、更なる対策強化に向けて獣害対策一連の施策と関連予算の見直しを行っていきたいと考えております。皆様のご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
以上、教育環境、生活環境、未来構築、環境保全の4つの柱と方針、大きな事業について説明をさせていただきました。
その他、重要な事業方針について3点申し上げます。
その他
まず、本庁舎の建替え・移転に向けた検討についてです。
みやこ町の合併以来、本庁舎として使用している旧勝山町庁舎については、建築後、42年が経過し、法定耐用年数に近づきつつあります。ただし、法定耐用年数は、あくまで目安であり、定期的なメンテナンスにより建物としての長寿命化を図っていますが、新庁舎の建設時期、そして建設候補地の選定、財源の確保など長期的な視点をもって検討する課題であると考えます。このため、今任期間において庁舎建て替えに関する調整、検討をまとめていく所存です。
次に、行財政改革・使用料の見直しについてです。
公共施設は、町民の皆様の活動を支える大切な財産ですが、老朽化に伴う維持管理費の増大や近年の物価高騰により、現在の使用料と運営コストの間に乖離が生じております。
本町は、町制施行から20年という節目を迎え、将来にわたって安全で快適な施設環境を維持していくためには、公益性の確保と受益者負担の適正化が課題となっております。
本年度は、全庁を挙げて各施設の利用実態やコストの精査を行い、負担の公平性と施設の持続可能性を両立させるための「使用料の見直し」に着手し、次世代へつながる持続可能な行財政基盤の構築に努めてまいる所存です。
最後に、町組織の一部見直しや強化についてです。
まちづくりを進めるうえで企業誘致や住宅政策、効率的な施設管理などが必要ですが、現体制では十分に力を発揮できないところが一部見受けられます。今年度は、そのような弱点を整理して、適切な時期に実施できるよう必要な取り組みを進めてまいります。
最後に
以上、今後のまちづくりに関する私の所信を述べさせていただきました。
多くの課題がありますが、議員各位、並びに町民の皆様とともに、みやこ町が少しでも良い方向に向かうよう、職務に励んでまいります。引き続き、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
ダウンロード
お問い合わせ
部署名:みやこ町役場 町長公室
電話番号:0930-32-2511
メールアドレス:koushitsu@town.miyako.lg.jp

文字サイズ・ふりがな
音声読み上げ
Foreign Language