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高橋 信夫(たかはし のぶお) 1907年~1945年

 

高橋 信夫

 

明治40(1907)年3月、小倉市大坂町(現小倉北区)で生まれ、クリスチャンの家庭でのびのびと育てられた。
大正8(1919)年、福岡県立小倉中学校(現小倉高等学校)に入学、2年生の時に一家転住に伴い豊津中学校(現育徳館高等学校)に編入した。

大正14(1925)年、東京音楽学校(現東京藝術大学音楽学部)受験のため上京したが、入学試験当日の朝喀血し、受験を断念して帰郷。その後しばらくは郷里で療養生活を送った。回復後は、音楽家志望の夢を持ちながら社会主義運動家として無産運動に関わっていった。
昭和7(1932)年から活動の場を東京に移し、雑誌に投稿を続け東京音楽書院に入社して、作詞・訳詞・作曲・編曲を多数手がけた。本名や宮原敏勝、北沢三郎、大井辰夫のペンネームで活躍、1,000曲以上の作品を発表した。
昭和20(1945)年7月13日、38歳の若さでこの世を去る。

芥川賞作家鶴田知也と、日展審査員の画家福田新生は、高橋信夫の実兄にあたる。
高橋信夫が作詞した代表作の「お祭り」はドイツ民謡に作詞したもの。
平成9(1997)年から始まった愛郷音楽祭では、高橋・里見両氏の偉業をたたえ、両氏が作った有名曲「お祭り」「埴生の宿」が歌われている。

 

代表作品

お祭

ドイツ民謡
高橋信夫作詞

  1. まつりの太鼓はドンドコドン
    はやしのふえはピイヒャララ
    ほうねんだ それまんさくだ
    ほらほら みこしをくりだした
    むらまつりラララ むらまつりラララ
    あきぞらはああ澄みわたる
    おとうとつれておまいりしよう
    おててつないでいしだんのぼろ
    みいようのぼればかぐらが見える
     
  2. 打て打て太鼓をドンドコドン
    吹け吹けふえをピイヒャララ
    ほうねんだ それまんさくだ
    ほらほら こわかもくりだした
    むらまつりラララ むらまつりラララ
    あきぞらはもう暮れかかる
    おとうとつれておうちへかえろう
    ゆうやけぞらにおほしがひかる
    みいようあたりはもううすぐらい

 

白ばらのにおう夕べ

ドイツ民謡
高橋信夫作詞

  1. 白ばらのにおう夕べは
    月も夢を見ている
    窓辺のまがきのやみにもほのかに
    わかれた友の手 一人思う
     
  2. そよかぜのかおる夕べは
    星も空にかがやく
    庭のやみ深くはずれもひそかに
    わかれた友の瞳 一人思う
     
  3. このむねのあつい夕べは
    鳥もやみにさめてる
    ともしをけしてもなごまぬ心に
    わかれた友の身 一人思う

 

お問い合わせ

部署名:みやこ町役場 歴史民俗博物館

電話番号:0930-33-4666