周辺の関連遺跡

　豊前国分僧寺跡周辺には、現在も奈良・平安時代の栄華を物語る遺跡が数多く残されています。
　僧寺の南方約1kmには国分寺に先だって690年代に建立された上坂廃寺があります。8世紀中ごろに、宮道を隔てて北方約800mに豊前国府の政庁が建設され、周辺には市街地が形成されました。尼寺（町史跡）は僧寺の東方約250mに、国分寺の瓦を生産した徳政瓦窯跡は東方約350mに位置します。

　国分寺に関連する集落や墓地では、中国産の青磁椀を出土した北原遺跡が北西約400mに、マガイ仏を出土した正道遺跡が西方約300mにあります。