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吉田 健作(よしだ けんさく) 1852年~1892年

 

吉田 健作

 

吉田健作は、みやこ町出身の官吏・技術者で、日本の近代製麻業の創始に貢献した人物。
嘉永5年(1852)、豊前国京都郡上田村(現みやこ町勝山上田)に生まれる。村上仏山の漢学塾・水哉園で学んだ後、小倉県の職員となる。
しかし、日本の近代化、発展のため、殖産興業に貢献したいという強い思いがあった健作は、県職員を退職して上京、内務省に入る。
殖産指導の技術者となった健作は、フランスへ渡り製麻技術を学び、帰国後は産業

 

吉田 健作の墓(みやこ町勝山上田)
右上:健作の墓(みやこ町勝山上田)

 

視察のために全国をまわり、製麻業創立を企画。明治19年(1886)に近江製絲紡織会社、明治23年(1890)には北海道製麻会社や下野麻紡織会社の設立にかかわり日本の製麻業を育てた。
当時の日本にとって麻布は必要不可欠なもので、製麻業の発展にはとても重い意味があった。
明治25年(1892)没。41歳の若さであった。
弟の吉田学軒は漢学者で、元号「昭和」を創案した人物として広く知られている。
明治27年2月、滋賀県大津市の園城寺境内に吉田 健作の顕彰碑が建立された。顕彰碑には「近江麻糸紡織場の創立等、わが国紡績業の先駆者吉田健作の顕彰碑」と刻まれている。
また、故郷みやこ町勝山上田には、吉田健作の墓がある。

 

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部署名:みやこ町役場 歴史民俗博物館

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