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現在位置:みやこ町ホームページの中の観光・歴史の中の民話から難行原の昼狐
 
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難行原の昼狐



豊津中学校から長養池の上、現在の甲塚、長養団地、国分(現在の国分の所には家は無かった)の手前辺りは(きつね)(ばる)と呼ばれ、今でこそ、あちこちに家が建ち、大きな道もでき、狐もうかうかしていると交通事故に遭うこのごろであるが、廃藩置県後、旧豊津藩士の人たちが土地をもらって開墾し、畠や田になっていたものの、なにも作れず、桑を植えたりして、あちこちに住んでいた。しかしほとんど山ばかりで、真っ昼間でも狐に騙されるというので、「難行原の昼狐」という言葉が今でも残っている。

旧泉村竹並(現在行橋市)の人が、初盆参りの帰りに、紋付き、尻からげといった格好で通っていると、バラバラと音がするのでひょいと振り返ると、狐が石を投げかけている。下駄を投げつけて追い払って、家の近くまでやってきたら、さて道がわからなくなった。現在の城戸石材店の工場の辺りで、とうとう田んぼに落ち込んでしまった。泥まみれになってようやく這い登り、「朝日」という煙草を一箱吸い終わって、周囲を見渡すと、状況が分かってきた。いよいよ竹並の家の近くに来たところ、道に大きな松の木が横たわっている。「こんな所に松の木があるわけがない。さては狐じゃな。まてまて。」と気を落ちつけ、近くにあった枯れ草を持ってきて火をつけると、松の木は狐になって逃げて行ったという。

昭和十年ごろ、正三さんという人が、狐が邪魔をして、自転車が、どうにもこうにも先に行かんじゃったという。また、いつのころか分からないが、中津の北原役者が、狐に化かされて、真っ昼間から芝居をしていた。また、小笠原・御内家の小野田さんが新田原から帰る途中、狐に付きまとわれ、家まで付いてきたので、水を掛けて追い払ったなどという話しの類はたくさんある。

出展:豊津町史
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