 | 木綿襷(弓)をかけて舞う「弓神楽」 この神楽には舞台=神屋(こうや)を清める祓舞(はらえまい)が多く、扇や紙垂(しで)・弓矢・笹・御幣などを祓具として、舞台の五方(東西南北と中央)を清める舞が多くあります 。 写真の舞は「弓神楽」と呼ばれる舞で、木綿襷(ゆうだすき)を弓になぞらえ五方を清め、舞の後半に弓矢に持ち替え、同じ祓えを行います 。 |

 | 人気番組「御先(みさき)」 御先は「御先鬼」と呼ばれる鬼が登場する番組として知られ、神宣舞上(しんせんまいあげ)・注連切(しめきり)・二の切・舞上の4番組2時間ほどの長い番組です。とはいえ、登場する鬼が舞台を所せましと暴れまわり、子どもを抱え挙げたり、お年寄りに愛嬌を振りまいたりと会場を大いに沸かせます。菓子撒きも行われますので子どもが恐れと共に特に楽しみにしている番組です。 鬼は山の神とも産土神の化身ともされ、その暴れぶりがよいほど豊作間違いなしといわれます。 左は御先の面で恐ろしい鬼の形相ながら、その実は幸いをもたらす福の神でもあります。 |
 | クライマックス「戸前」の岩戸開き 上伊良原神楽の最後の番組は「戸前(とのまえ)」といい、日本神話「天の岩戸」を再演する舞を演じます。思兼命(おもいかねのみこと)太玉命(ふとだまのみこと)玉祖命(たまのやのみこと)天宇豆女命(あめのうずめのみこと)天手力雄命(あまのたぢからおのみこと)と高天原の神々がフルキャストで登場、最後に手力男命が渾身の力をこめて岩戸を開くと大きな拍手がおこり、会場に「よかったねー」の声とともに拍手もわきおこります広がります。 |